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カードゲームの華は、デッキリストだ。     --まつがん


結果を残した30枚のカードの束、それらには1枚ずつにストーリーがある。
どの1枚として無用なものはなく、全てに採用の理由があるのだ。 

以前までは、このサイトでは無造作にリストを共有することしか出来ていなかった。 
そこでこの新連載では、毎週1つのデッキを取り上げて、内容を吟味し、作者の意図を汲み取らんとする。
この記事が、君とデッキとの良い巡り合わせになれることを願っている。

先日のパッチにより、ワイルドにも新たな風が吹き始めた。どんなデッキにも入っていた中立カードが消えたことで、各デッキはそれぞれの個性を活かす方向性に戻った印象だ。個人的には特に秘策メイジとアグロシャーマンの飛躍を感じている。両者とも効率的にライフを詰めることが得意なデッキだ。

さてそんなアグレッシブなデッキがある一方で、「真逆」と言ってもいいアーキタイプのデッキも見かけられている。紹介しよう、SlugCatのミルドルイドだ


S47 SlugCat’s “ミルドルイド/Mill Druid” #8
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「ミル」というのは[コールドライトの宣託師]などで強制的に相手のデッキを破壊するのをコンセプトにしているアーキタイプだ。最近はレジェンド武器を投入したミルローグが流行しているが、それを敢えてドルイドでやろうという試みである。このクラスの場合は装甲に挑発と延命手段が豊富で、メイジやパラディンといったアグロ相手への耐久力は十分だ。こういった最近のアグロデッキはドローが強力なのも、ミルデッキからすれば逆に好都合になる。

ワイルドのカードとして[ブラン・ブロンズビアード]、[デスロード]、[木立の世話係]、[毒の種]が投入されている。[ブラン・ブロンズビアード]は雄叫び効果を2回発動させるレジェンドミニオンだ。[デスロード]は3マナにして2/8挑発という驚異のスタッツだが、断末魔効果で相手のデッキからミニオンを召喚するデメリットも同時に持っている。だがこのデッキではデメリット効果ですら相手のデッキ枚数を減らすことに役立つ。[木立の世話係]はこのデッキで最も渋い1枚だろう。選択効果でお互い1ドローか1マナ加速かを選ぶミニオンだ。[毒の種]は擬似的な全体除去であり、全てのミニオンを破壊して同じ数の2/2トークンを生み出す呪文である。

特筆すべきは[翡翠の偶像]が不採用であることだ。デッキ枚数を無限にすることができる呪文だし、ワイルドならば[待ち伏せのガイスト]をされることも少ないはずである。しかし[デスロード][自然への回帰]で相手のデッキ残り枚数を減らすことができるので、[翡翠の偶像]まではわざわざ採用するまでも無いということか。

テクニック!

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・[毒の種]+[広がり行く虫害]or[星の雨]

相手のミニオンを2/2のトレントトークンに弱体化させた後、一掃したり[コガネムシ]を並べるコンボ。上手く[デスロード]の断末魔効果と合わせることができればより効果的だ。

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・[ブラン・ブロンズビアード]+[コールドライトの託宣師]or[ゴルゴン・ゾーラ]or[ドブネズミ]

コンボと言うべきか、お決まりのムーブ。 相手や状況によってどの雄叫びを2回発動させるのが効果的か、よく見極めることが重要だ。


ウォーロックを相手にするのが最も得意なデッキである。キューブロックに悩まされている方はこういった角度からのメタはいかがだろうか。ちなみにローグとのミル対決は絶望的なマッチなので注意しよう。